今まで小説は古いものしか読んでおらず、
まだ生きている人の作品は読んだことがなかったのですが、
飛行機の移動時間が長いため、ちょいと読書に浸りました。
そんなわけで、この作品、今更読みました。古い作品だということも知らずw
若干ネタバレですけど、古い作品だからいいですかね。
すごーく、のめり込みました。
直子の目線、平介の目線、
それ以外のこれをとりまく人たちのプチストーリーはアクセントとして、
二人の壮絶ななんとも言えない感情を取りまとめた物語でした。
平介に対しては、
・男って子供じゃん。繊細な感情って持てないんだよね。
・心の浮気も一種の浮気なんじゃない?
・一線を越えなければ浮気ではない?
・妻だと思っているなら、妻として抱けよ。
・本当に最後の結末はそれでよかったのか?それだと何のためにつなぎとめたんだ?
・自分が平介だとこの境遇に耐えられるのか?
・いや、全て初めから終わっていたと考えるなら、果たして幸せだったのかもしれない。という話なのか?
直子に対しては、
・なんで?なんで最後に娘の人生を自分の人生にしたの?ずるくない?
・平介のは浮気で、直子のは浮気じゃないの?
・体が変わると精神も変わるのか?
・ちょっと演技派過ぎないか?本当に入れ替わりはなかったのか?それとも入れ替わって欲しくないかどうかの確認をしていたのは、最終確認のため何度も夫にしていたのか?
・最後の別れ方がオシャレ過ぎるけど、あれでよかったのか?普通の男だと嫌な気がする。
・結局、人生を二回経験できた直子は幸せなんじゃないの?
・結局は夫を裏切っていると思うんですけど、直子は悪くないの?充分頑張ったのかもしれないけど、結果、自分で決断して、自分で進めちゃっているじゃん。
やはり男としては、女の感情のほうが説明できない。
見る人によって感じ方の違う作品なんでしょうね。どの気持ちに入り込むか?
私は平介の気持ちになり「おーい!直子!なんでなんだ!?」
という気持ちでしたけどね。
とはいえ、その頃にはきっと感情も変わってしまっているから、
もうそれでもいいや。って思えるのかも知れないですけど。
でも、やっぱり何で?と思っちゃいます。
結果、この結末で良かったのか否か、それさえも分からない。
今後、東野圭吾をどんどん読み進めようかと思います。